しあわせ食堂の異世界ご飯3
アリアの説明を聞いた親方が力いっぱいリズを褒めると、とても嬉しそうに笑う。何度か「リズ、偉い!」と呟いて、えへへへと頬を緩ませた。
 親方はそんなリズを微笑ましそうに見てから、アリアへ視線を戻す。
「んで、今日はどうしたってんだ? 俺たちが食べに行くことはあるが、お前さんたちが訪ねてくるなんて初めてだ」
 とうとうボロっちいままだった食堂の外観を修繕するのか? なんて冗談まで言ってくる。
 それもおいおい頼みたいとは思うけれど、今日は別件だ。
「ちょっとマイクさんに届け物があって、三人できたんです。そうしたら、寒いからお茶を淹れてくれると言うので。リズちゃんがいるので、お言葉に甘えちゃいました」
 忘れ物という部分は微妙に濁して伝えると、親方はそうだったのかと頷いた。
「そこの長椅子しかないが、ゆっくりしていってくれ。マイク、美味い茶を入れろよ」
「わかってますよ!」
 親方とマイクのやり取りを見て笑い、アリアたちは三人で長椅子に腰掛けた。

(そういえば、親方たちはお昼休憩してるんだよね?)
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