しあわせ食堂の異世界ご飯3
アリアは用意した大鍋を見て、中を覗き込む。
 たくさんの具材が黄金色のスープの中で眠っている。これを一晩置いておけば、味が染み込んでもっと美味しくなるだろう。
「みんなの反応が楽しみだなぁ」
 明日の開店時に火を入れて温めれば、ちょうど食べ頃だ。
「できたのか?」
「……っ!」
 突然声をかけられて、アリアは思わずドキリとする。
 声のした方へ視線を向けると、そこに立っていたのはカミルだった。
「ごめん、もしかしてうるさくて起こしちゃったかな?」
「いや。単に目が覚めただけだ」
「そっか。シャルルだったら夜更かしを怒られるところだったから、カミルでよかったよ」
「おいおい、しっかりしてくれよな」
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