バツイチ彼に告白したら、予想外に溺愛されて困惑しています。
*

「…というわけなのです。」

後日、明日美から“あの後どうなったのよ”とお節介にもわざわざ電話がかかってきて根掘り葉掘り聞かれた私は、今こうして電話越しに明日美に報告をしているわけなのだけど。

「これはもう告白するしかないわね。」

「いや、それはちょっと…ねぇ?」

イケイケな明日美に、私はたじたじになっているわけでして。
電話の向こうで楽しそうに笑っている明日美が容易に想像できてしまう。
もう、他人事だと思って。

だけどまさか、連絡先だけじゃなくて一緒にお出かけの予定まで取り付けることができるなんて思ってもみなかった。
これって、デート…になるのかな?
だとしたら、ちょっとは私に興味あるのかしらなんて期待してしまうよ。
いろんなドキドキが生まれては消えを繰り返し、私の頭の中はもうてんやわんやになっている。
それだけ浮かれているってことなんだけど、落ち着いて私。

とりあえずまたしても明日美にコーディネートしてもらい、服装だけはデート仕様で準備万端。
デートの日まで、私はふわふわした日々を送った。
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