バツイチ彼に告白したら、予想外に溺愛されて困惑しています。
すっかり打ち解けた(と思いたい)気がして、私はもうひとつお願いをする。
とても勇気がいるんだけど、今なら言える気がしたのだ。ていうか、今を逃したらもうチャンスがない気がして。
勢いって大事。

「あの、よかったら今度一緒にお出かけしませんか?」

「俺と?」

「は、はい。えっとご迷惑でしょうか。」

返事がすっと返ってこないと、急に不安になる。
待っている時間がひどく長く感じられた。

そして告げられた言葉。

「次の日曜は空いているかな?」

「はいっ!」

私は見事、紅林さんとのお出かけの約束を取りつけることに成功したのだった。
< 27 / 93 >

この作品をシェア

pagetop