バツイチ彼に告白したら、予想外に溺愛されて困惑しています。
「ありがとう。でも、俺には君と付き合う資格はない。」

「資格って何ですか?私と付き合うのに国家資格でもいるんですか?資格も○も△もいらないです!」

「…バツイチなんだ。君のような若くて可愛い子は、もっとちゃんとした人と付き合うべきだ。」

「ちゃんとした人って、紅林さんはちゃんとしてないんですか?私のこと嫌いですか?」

「…いや、そういうわけじゃないけど。」

意外とぐいぐいくる。
言葉につまる俺。
泣き出してしまう早川さん。

こぼれる涙を止めたくて、思わず抱きしめた。
好きになってもらえたのは光栄だ。
だけど本当に俺でいいのか?という思いが拭えない。

「…まいったな」

こぼれ出た本心は、彼女に聞こえていたのかどうなのか。
ただ、俺が彼女にハマっていったのは紛れもない事実だ。

いつの間にか、俺の頭の中を支配していた。

電話越しに声を聞くと癒される。
食堂でご飯を食べているときも美味しそうにニコニコしながら食べる。
些細なことで笑う。
声のトーンで機嫌がわかるくらいだ。

だから先行書類で電話を受けたとき、彼女のあり得ない間と沈んだ声に疑問を持った。
書類を持って帰ってきた大島に聞いたら、泣いたんじゃないかと。
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