夜のしめやかな願い

「でも、見合い相手を断った上、日本を出ちゃったけどね。
 うん、まあ、半分勘当された感じかな」

足が止まり、その勢いで繋いでいた手がほどけた。

「カンドウ?」
「うん」

宗忠はにこやかに笑った。

「一番、従順だったのにね。
 まさかのダークホースだよ」
「どうして・・・?
 だって、オミ、真面目じゃない」
「そう、真面目だったよね。
 全てにおいて」

宗忠はなぜかくすくすと笑っている。

「でもあの人、兄弟の中で一番、面倒くさがりだよ」

ふっと身につまされた。

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