夜のしめやかな願い
「嫌になっちゃったの?」
「う~ん、ばれちゃったんだよね。
中途半端だったからじゃない?
あの人らしくないよね。
ん?らしいのかな」
「ばれたって何が?」
「さゆさゆとの関係。
週刊誌にすっぱ抜かれそうになったんだって」
息が止まる。
「それで、どうなったの?
週刊誌に出た?」
そういうのに疎いが、知らない内に世間に出回っていたのだろうか。
もしかして周りで気づいている人がいて、噂をされているのか。
「大丈夫」
宗忠はさゆりの思考を見通したかのように、柔らかく言った。