森の妖精と団長さん




お兄様の部屋に入ると何だか難しい話をしていた。




「お、エマ。どうした?」


優しい笑顔を向けてくれるお兄様に甘えたくなる。


「お兄様に会いたくなって…邪魔しちゃったよね。」



「そんなこと言ってくれるなんて!邪魔じゃないよ?こっちおいで。」


お兄様と話していた執事の人が笑って会釈し、部屋から出て行く。



部屋にある小さなソファにお兄様と並んで座る。



「嬉しいな…。すぐ側にエマがいる日常が。」


「お兄様…、私も嬉しいです。」



2人で笑い合う
ただそれだけのことが幸せだ。



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