森の妖精と団長さん




それからは、私とルカさんのことを根掘り葉掘り聞かれた。



シスカさんは、私がルカさんと離れ、森の小屋で再び生活していた頃のルカさんの話をしてくれた。


「仕事ばっかりして、周りに心配かけてばっかりで。でも、そのおかげでエマを思ったより早くここに連れて来られたんだけどね。たまに寂しそうに部屋のソファを眺めてたらしいわ。」



きっと、ものすごい大変だったんだと思う。
レーガン家は地位の高い貴族だから、王宮内外の色んな問題を抱えていたはず。


私のことなんて忘れてると思ってた。

ルカさんの気持ちが嬉しいを通り越して、幸せすぎる。



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