俺のまさかの溺愛狂想曲
🐝
ケラケラ笑いながら結菜はバスを降り、窓からニコニコ笑う椿を見送りながら、結菜はバスが
カーブを回るまで両手を、また昨日
と同じようにブンブン振った。
椿は次のバス停で降りて黒塗りの高級車の方へ歩き出すとお着きの
メイド二人を従え、バスに乗って来た道をUターンして帰って行った。
「‘♡♡ねぇ~ン、♡ねぇ~ってばぁ
♡光寿 郎ぉ」
ああ、気だるい身体を揺さぶられ
目を覚ますと昨日の女、紗理奈がブラをしただけの身体で煙草を
ふかし、長い前髪をかきあげ
真っ赤なルージュを塗っている。
「あ、ああ、今何時?」
すっかり外は明るくて太陽の光が
さしていた。朝とゆうものはどうも苦手だ。
「八時半。」
甘い微笑みを、浮かべながら答える
紗理奈の赤い爪、と赤いルージュを交互に見つめる。
彼女は色っぽい目で
「遅刻しちゃうょ。」
そう呟くと、ひいたばかりのルージュをくるくる回し、口を
パッパパッパとならす。
ソロソロ起きないと専務さんが遅刻は良くないんじゃない。
俺の胸板を撫でながら色っぽい目をトロンとさせて、誘って来る‥
「昨日あんなに可愛がってあげたじゃないか。」
「だってぇ~光寿郎、女いっぱい いるじゃん。今度いっ会えるか
分からないでしょう。」
豊満な胸をちらつかせオレの顔に
フンワリと彼女の巻き髪が落ちてくる。柔らかい唇と彼女の
両手が、顏を包み込んで、
‥オレを誘う ウウもう、たまらーん。
オネーさん系の誘いは甘い甘果実酒のような芳醇な薫りを放つ。
ドブ~ンと沈んでしまいそうだ。
蜜蜂みたいに・・・。
いい雰囲気なのにス〇ホが
マナーモードでヴヴヴーンヴヴヴ
となりだした。
婆ちゃんだ、ス〇ホの画面に、BBA
と表示されている。
ヤバッ
シーと人差し指を口の前にたて
「静かにしてろよ。
黙ってろよ!音立てるなよ!」
紗理奈に注意しながら電話に出る。
女といるのはバレバレで、しばらく説教くらった後、昼飯を奢れと
せっっかれ渋々了承した。
ソファーにポイ置きしたシャツを羽織り詰まらなそうな紗理奈を、
宥めつつ
「また、連絡するからな!。」
唇にチュッと軽いキスをして自分の
マンションに着がえに帰る。
基本俺は、女の家に私物は置かない。
後々面倒くさい事は極力避けてきた。
しかし光寿郎のマンションには沢山の
女の痕跡がある。
例え女を連れ込んだとして女はおまえ一人じゃない!と、申告
するように…。
光寿郎は、彼女達に5人彼女がいると
ちゃんと説明している。
逸れでも遊びでいいと言い彼女達にはちゃんと本命がいる。
でもオレは友達以上のセフレ!
かと言って二番目の男ではない!
俺が誘えば、海外旅行もドタキャンしてでも付き合ってくれる。
彼氏以上のセフレ。
俺は充分な愛情を感じながら毎日を満足し、充実しながらおくる。
ああ、独身最高~。
垂らしには垂らしのポリシーがある。
戦う雄だけが持っているポリシーだ。
ガウー!!