女の子にならせてよ
開けられるとは思ってなかったから体が前によろめく。
「おっ…と。………ん?心愛ちゃん??」
支えてくれた人の声が聞こえ、頭をあげるとそこには顔が近い湊くんがいた。
「っ…!!」
男に免疫がないに加え、男嫌いな私は顔が真っ赤になっていくのがわかった。
この状態…今朝もあったな。
なんてことを呑気に思いながら顔を背けながらお礼を言った。
「いーえ。…あ、そういえば今朝も転びかけてた女の子を支えたな」
そう笑いながら言う、湊くんに固まる。
え!?
今朝支えてくれたのって…湊くんだったの!?
い…やいやいや!たまたま同じ状況だったってだけでそうとは限らないじゃん!?