先生が私に恋をした
「奏、チャンスをくれ。もう一度、俺のそばに、、、」

私は、、、私は、、、


「ムリ」

やっとふりしぼった声は真治に抱き寄せられたことで
聞き入れてもらえなかった

いやだ。
こんなのいやだ。

「やめて!」

突き飛ばした勢いでベンチにおいてたCDが
ガシャンと音と共に袋から投げ出された

「本当にもう、無理なのか?」

冷静さを取り戻した真治が繰り返し同じ質問をする

「無理だよ。もう真治とは戻れない」
「分かった」

そう言うと、飛び出したCD袋に入れ直して
何も言わずに公園から出ていく真治。
後ろ姿に向かって、

「バイバイ真治。」

私はそう呟いた


私はしばらくの間、蒸し暑い夏の空気に包まれていた
ようやく薄暗くなってきた頃、帰ろうと立ち上がる

そこへ

「奏さん?」
「日野先生、、、どうしてここに?」

先生はじかんがあるとき、ジョギングしてるといってた
初めてみる先生のラフな格好
白の半袖Tシャツに、黒のハーフパンツ、ランニング用のスパッツを履いていた

「この辺、ジョギングのコースだから。そこで奏さんの
車をみつけて、もしやと思って」
「へへへ」

と笑うだけ。なんて言っていいか分からないし

汗が先生の筋肉をより引き立たせて、生唾を飲むくらい
色っぽい。








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