先生が私に恋をした
「奏ちゃーん、急患だってー。」
「はーい。先生に伝えます。」

電話を切って、私を横抱きにしてるかっしーに言う

「かっしー、急患だって。行かないと」
「んー、じゃあ、はい。」

目を閉じてキスをねだるかっしー

ちゅっ。と、要望に答える私。
今、かっしーの医局掃除中。
掃除が済んで戻ろうとした私をソファに呼んで横抱きに
したときに、内線が鳴ったのだ

かっしーは隙があれば医局でも、診察室でも、誰も
いなければ、こうしてキスやハグをしてくる

あまえん坊なんです。
日野先生とは真逆の性格。
まるで対照的な二人、そんな二人にもっぱら愛され中
の私。

「充電完了。行くかー。」
「忘れ物ない?」
「んー、ない。、、、はず。」

医局の電気を消して、洗濯かごを持って部屋を出る

「持ってあげる」
「ダメだよ。他の人にはしないのに、私にしてたら
バレちゃうでしょ。」
「あ、そっか。」

エレベーターをおりて、かっしーは救急の処置室へ
私は洗濯物をリネン室へおき、その足で診察室へと
向かった。


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