大好きな君に

藍くんは立ち上がると右手を差し出した。


私はその手に自分の手を重ねた。


初めて繋いだ大きな手。


優しく、でも力強く握ってくれた手。


こんなに幸せでいいのかな。


教室に着いて、もうすぐ本鈴が鳴るのに手を離すのが寂しい。
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