クリスマスがやってくる!
「...何でそんな哀れみの目で見てるんですか」
「いや、塚本さん、いいと思います。貴重です。標本にしてうちの店に展示したいです」
「今年はサンタさんに、プレゼントはゴルゴ13の連絡先をくださいってお願いします」

『自分の手は汚さないなんて悪党ですね』なんて感心する店長をスナイパー狙ってくれないかしら。

「で、塚本さんの理想のクリスマスの過ごし方はなんですか?」

話は戻ってしまったようだ。

「理想の過ごし方...そうですねぇ。うーん、あぁ、私出不精なんで.」
「えっ?そんな、太ってないですよ。そこまで自分を卑下しちゃいけません!」
「そっちのデブじゃない!」
「冗談です、続けてください」

ホントに面倒だ。呆れた視線を送れば、悪気のない顔で早く続きを言えと急かす。

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