初恋レモン
海人君は私の前まで使っていた部屋に
お泊りします。


こまめにおばあちゃんが
掃除してくれていたみたいで
部屋は綺麗だった。


私は緊張しながらも
海人君を招き入れた。


「ど、どうぞ…。」


「お邪魔します。」


躊躇うことなく入って来た海人君は
部屋をまじまじと見ていた。


「そ、そんなに見ないでよ。」


島での生活は
東京とはかけ離れた物だから
可愛いぬいぐるみや小物が
置いてある訳でもなく、
テレビに黒のソファ、小さい机にベット、
あと本棚が二つ。
それしかないとても殺風景な部屋。
これなら東京から可愛いもの
持って来て飾るべきだったと
今さら後悔しても遅い。


この部屋に対する海人君の
反応を伺っていると
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