初恋レモン
「観覧車…。」


「観覧車?」


ずっと憧れだったんだ。
好きな人と観覧車に乗るの。
テレビで見ていいなって思ってた。


「だめ、かな?」


海人君は首を横に振って


「全然だめじゃないよ。」


そう言ってくれた。


そうして私達は1周20分の観覧車に乗った。


「すーーごい!!高い!
人がちいさーーい!!」


ゆっくりと高さを増す観覧車に
私の気分も上がりまくり。


「ねー!見て!綺麗!!」


きっとこれが夜ならまた違う景色が
見れたんだろうけど、
明るくて良かったと思った。
海人君も楽しんでくれてる顔が
よく見えるから。


「そんなはしゃがなくても。」


「だって初めてなんだもん!」
< 170 / 297 >

この作品をシェア

pagetop