初恋レモン
まじか…。


今度は俺が動揺してきた。
ってか嫌だ。


だって初めて菜々からキスしてくれるのに
みんなの前とか…。


もっとこう大事にしたいじゃん。
そーゆーことはさ。


それに…
菜々からキスされて、
俺、耐えられんの…?


こればっかりは分かんねー…。


1人悶々としていると
菜々は勝手に覚悟決めちゃってて
いつの間にか俺の横に立っていた。


「はい、準備完了~!」


さくらが座って3人で
俺たちを下から眺めていた。


もう諦めるしかないな。


俺も覚悟を決めた。


「し、失礼します…。」


隣から小さく震えた菜々の声に
俺は少しだけ菜々の方に
顔を寄せた。


そして…
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