初恋レモン
「菜々、大丈夫。
悪いようには言ってないから。」


私の表情から心境を読み取った
さくらちゃんが代わりに答えてくれた。


「なんだ良かった!」


それを聞いて安心した。


「これからもさくらちゃんと
光輝の事、よろしくね?
さくらちゃんは娘みたいなものだから。
いずれ、本当の娘になってくれたら
嬉しいんだけどね。」


最後の一言は
無邪気な笑顔で光輝君を見て言っていた。


「…っ!余計な事言うなよ!」


あ、珍しく光輝君が照れている…。
貴重な一面。


そんな光輝君に対してさくらちゃんは


「なる!結婚するから待っててね!!」


って。


そのさくらちゃんの言葉に
ため息をつく光輝君。


結婚しても
さくらちゃんが上だろうなと
今これを見て確信した。
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