恋を失い愛を知りました。
「ただいまー」
って返事はないだろうけど
お父さんとの約束
防犯上家に人がいるみたいに
帰ったとき人がいなくても言うこと。
私、高校三年生の 相沢 悠未(アイザワ ユミ)
お母さんは小さい頃に死んじゃって
お父さんが男で一つで育ててくれた一人っ子。
いつも学校から帰ってきたら夕飯を作るのが日課だ
でも、いつもならないはずの
お父さんの履き古した靴が玄関にある。
「お父さん?いるの?」
「ユミ、お帰り。話があるからきてくれ。」
そう重々しく話すお父さんは
何かただならぬ雰囲気をかもし出している。
私は言われるがままリビングの椅子に座った。