外見9割、性格1割。
鬼男は袋からサンドイッチを
取り出すとパラペットに手をかけ
外の景色を眺めながら食べ始めた。
築「早川はどうした?」
愛琉「1人になりたいんだって。
やっぱり、怒ってるのかもしれない。
私が芽衣に迷惑かけたから
勉強する時間がなくなって...
それでテストの結果が悪かったから
怒ってるのかもしれない。」
築「たかがテストの順位くらいで早川が
お前の事を避ける奴だと思ってるのか?」
愛琉「思ってないけど...」
もしかして鬼男がわざわざ
屋上に来たのってこのためのかな?
私が芽衣の事で落ち込んでると
思ってわざわざ来てくれたのかな?
愛琉「ねぇ、もしかして
屋上に来たのって...このため?」
築「前にも言っただろ?
つまらない事で悩めるのは今のうちだ。
楽しい事を楽しいと思えるのは
学生の間だけだ。大人になると毎日
くそつまらない事ばっかりだぞ。
どんなにいい大学を出てようが
どんなにいい会社に就職しようが
どんなに金を持とうが変わらない。
...て、大学出たばっかりの俺が
言う言葉じゃねぇな。」