敏腕室長の恋愛遍歴~私と結婚しませんか~
***
「あら、七海ちゃんどうしたの、肌荒れ?」
「阿川さん、お疲れ様です」
ランチを終え、オフィスに戻るとパウダールームで先輩秘書の阿川さんに会った。
私よりもずっと?年上でベテラン秘書である彼女は敵に回すと怖いけど、幸運なことに可愛がられている私にとっては頼りになる先輩だ。
「少しカサつくところがあって気になってしまって」
笑顔が嘘くさい、と言われたことが気になり、ひそかに笑顔の練習をしてましたとはさすがに言えない。
「そうなの?何かストレスになるような事があった訳じゃないの?私で良ければ言ってみてちょうだいね」
「はい、ありがとうございます」
私は秘書室では一番キャリアが浅い。
だから未だにちょこちょこミスはするし、他の方々にご迷惑をお掛けしたことは数知れずあるけれど。
阿川さんはそんな私に何度も丁寧に秘書の在り方を説いてくださり、キツそうな見た目とは異なり優しく指導をしてくださるので、私は自然と彼女を尊敬するようになっていた。
阿川さんいわく、昔の自分を見ているようでほっとけないと言うけれど、阿川さんは私ほど鈍くさくはなかっただろう。
「あら、七海ちゃんどうしたの、肌荒れ?」
「阿川さん、お疲れ様です」
ランチを終え、オフィスに戻るとパウダールームで先輩秘書の阿川さんに会った。
私よりもずっと?年上でベテラン秘書である彼女は敵に回すと怖いけど、幸運なことに可愛がられている私にとっては頼りになる先輩だ。
「少しカサつくところがあって気になってしまって」
笑顔が嘘くさい、と言われたことが気になり、ひそかに笑顔の練習をしてましたとはさすがに言えない。
「そうなの?何かストレスになるような事があった訳じゃないの?私で良ければ言ってみてちょうだいね」
「はい、ありがとうございます」
私は秘書室では一番キャリアが浅い。
だから未だにちょこちょこミスはするし、他の方々にご迷惑をお掛けしたことは数知れずあるけれど。
阿川さんはそんな私に何度も丁寧に秘書の在り方を説いてくださり、キツそうな見た目とは異なり優しく指導をしてくださるので、私は自然と彼女を尊敬するようになっていた。
阿川さんいわく、昔の自分を見ているようでほっとけないと言うけれど、阿川さんは私ほど鈍くさくはなかっただろう。