敏腕室長の恋愛遍歴~私と結婚しませんか~
「はあ……疲れた……」
「あっ、神田さん、お疲れ様です」
自分のデスクで一息つこうと席に座ると、社長室の方から佐伯さんがやって来た。
「佐伯さんもお疲れ様です。どうです?スケジュール調整意外と面倒じゃないですか?」
「はい……。何とか出来ているかなというところです……」
やや心配そうな表情を浮かべてそう答える佐伯さん。
彼女は社長付きだけれど、出張には同行しないので外へ出ている私達の事務的な仕事を引き受けていた。
「あの、ダメ元で聞くんだけど、佐伯さん……、お昼なんてもう終わってるよね?」
「はい。12時に入りました」
「だよね……。お昼まだなら一緒にと思ったけどもう14時だもんね。私、とりあえず社食で何か食べてきますね。お腹減りすぎちゃって頭が回らない」
「ふふ、わかりました。ごゆっくりどうぞ」
佐伯さんに見送られ、私はエレベーターホールへ向かう。
あの合コンの後、週が明けると佐伯さんは皆に先に帰ってしまったことを謝っていた。
皆は笑ってそんなこともあると言い、ネタが増えたねと笑っていた。
佐伯さん自身は剣崎さんと外に出た記憶はあるものの、その後どうやって帰ったかは覚えていないという。
つまりは社長に連れられて帰ったことは覚えていないということで。
まあ社長との関係は何も言えないという室長の話から、私も何も知らないということにした方がよいと思い、社長に連れられて帰ったのを見たことは言っていない。
「あっ、神田さん、お疲れ様です」
自分のデスクで一息つこうと席に座ると、社長室の方から佐伯さんがやって来た。
「佐伯さんもお疲れ様です。どうです?スケジュール調整意外と面倒じゃないですか?」
「はい……。何とか出来ているかなというところです……」
やや心配そうな表情を浮かべてそう答える佐伯さん。
彼女は社長付きだけれど、出張には同行しないので外へ出ている私達の事務的な仕事を引き受けていた。
「あの、ダメ元で聞くんだけど、佐伯さん……、お昼なんてもう終わってるよね?」
「はい。12時に入りました」
「だよね……。お昼まだなら一緒にと思ったけどもう14時だもんね。私、とりあえず社食で何か食べてきますね。お腹減りすぎちゃって頭が回らない」
「ふふ、わかりました。ごゆっくりどうぞ」
佐伯さんに見送られ、私はエレベーターホールへ向かう。
あの合コンの後、週が明けると佐伯さんは皆に先に帰ってしまったことを謝っていた。
皆は笑ってそんなこともあると言い、ネタが増えたねと笑っていた。
佐伯さん自身は剣崎さんと外に出た記憶はあるものの、その後どうやって帰ったかは覚えていないという。
つまりは社長に連れられて帰ったことは覚えていないということで。
まあ社長との関係は何も言えないという室長の話から、私も何も知らないということにした方がよいと思い、社長に連れられて帰ったのを見たことは言っていない。