愛を私の音色に乗せて。〜夢中でワガママな俺の愛〜
あなたを想う音。

心配性な私の彼氏














《巡り来る季節の中で

あなたと出会えた奇跡に

いつも感謝してます。

これからもずっと 一緒に 笑っていようね





私の愛の重みに負けちゃだめだよ?

悲しいくらいに愛しい

この想いが届きますように



大好きなんだから》








今日私は、この曲とともに、高校3年生になります!










「ちぃ〜君!起きてよー!」





「…嫌だ」




「もーー!」




大学生になった西沢千翼君は、なかなか起きてくれません。



最近ずっとこんな感じなんです…



なんでも、
「紫音と違う学校行くとか無理」
という事らしくて。





今日は私も始業式で学校に行くし、CDのリリース日だからそのまま事務所で少し仕事をする。

だから尚更駄々こねてる。


まぁ、夜の8時くらいまで会えないのはちょっと寂しいかな…






「うわっ!ちょっと、もー」




「あーーもーーー今日は離れたくない…」





やっと起きた!と思ったら今度は抱きついてそのまま倒れこんできた





「そんなこと言ったって…ほら、早くしないと遅れるよ?」




「いい」




「わ、私が遅れるの!ごはんたべるよ?!」





ズルズルと引っ張ってリビングに連れて行った



が……





「……ねぇちぃ君…、」



「ん?」



いや、ん?じゃなくて、



「いつまでくっついてるの?」




用意もしてる時も、ご飯の時もずーっと後ろから抱きついたまま…





「今まだ充電中なんだって」




毎朝こんなんだから、少し早く起きて時間に余裕をもたせてるけど…けどねぇ、?






あ、そうか。





「ちぃ君じっとしててねー」




「?」





おそらくこれで離れてくれるはず……







「……っ?!?」








少し押し付けるようにキスをしたら


ほらね!固まってる間に離れられた!







けど…











「…無理。まだ足らない」






「んんっ…!?」








……私の考えは甘かった…。

















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