クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。


「前のメイドさんもここに住んでたんだ。俺が来るずっと前からここで働いてた人でね。でもけっこうなお歳だったから、この間仕事中に怪我してさ〜。本人ももう引退の時期なのかもって。そんなタイミングでゆるちゃんが来てくれて、ほんと助かるよ」


「そうだったんですか……」


「だから、ほんとありがたいよ。あ、家具とかも使えるものはそのまま置いてあるから、よかったら使って」


私が理事長に言われたことを気にしないようにって、明人さんの気遣いすごく伝わってくる。


ここにいてもいいんだ、って。
必要だよって言われてるみたいで。


「これ……」


部屋に入ると、ベッドの上にブレザー、チェックのスカートが綺麗に置かれているのが見えた。


このブレザーを見るのは今日で2回目。


学校で寝ていたあの男の子が来ていた制服だ。


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