クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。
「あっ、さっきぶりだね、ゆるちゃん」
「はい、さっきぶりです。翼くん。洗濯物を持ってきました」
女の子みたいに可愛らしいから、結構話しやすい。
「あぁ、ありがとう!っていうか、同級生なのになんで敬語?」
翼くんは自分の洗濯物をカゴから取り出しながらそう聞いてきた。
「いや、一応、働いている身ですから……」
「えぇー、そんなのいいのに。寂しいよ。じゃあ、今度敬語使ったらくすぐるから」
「えっ、」
くすぐるって……。
「本当はチューでもしたいけどね〜、早凪に怒られそうだから我慢するよ」
っ?!
『チュー』その単語に、自分の顔が火照っていくのがわかる。そんなにサラッとそういうことをいうなんて。
「ちょ、そんな赤くなんないでよ〜」
っ?!
「その気になっちゃうじゃん」
「……っ、」
翼くんの口元が、私の耳元にゆっくり降りてきて囁かれ、耳までもが熱くなる。
話しやすいって、思っていたけど……。
「洗濯物、ありがとね」
翼くんは、ニコッと爽やかな笑顔を見せてから部屋のドアをパタリとしてた。