クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。
あれから庭の花壇への水かけや倉庫の整理など、仕事をしながら宇垣くんを探したけれど、どこにも見当たらなかった。
どこ行っちゃったんだろう。
学校で極力話しかけないでほしいって話もしたいのに。
持病のこともあるし、また朝みたいにどこかで寝てるのかな。
だとしたら、今度は変なところで寝ていないか心配だ。
「明人さん、やることリストの仕事一通り終わりました!」
時刻は3時過ぎ。
今日は午前中だけの学校だったからこれくらいに終われたけど、普段の時間ならもっとかかりそう。
「お。お疲れ。ちょっと休憩する?」
明人さんはそういうと、食器棚の一番端の棚を開けてなにやら出してきた。
ポテチやチョコ、せんべい。
「これって……」
「俺のおやつ」