クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。


「ごめんね、ゆるちゃん」


理事長室を出るとすぐに、神部さんが私に謝る。
なんで神部さんが謝るんだろうか。
パパと理事長と、私の問題なのに。


「いえ。私もパパからざっくりとした話を聞いただけなので……そりゃあ、突然人の子供を預かるってなるとあんな風になりますよね。本当は嫌だったみたいですし」


『あっちも助かるって』パパのそんな言葉を鵜呑みにしてしまった私が悪い。


まったく、パパのバカ。


「俺は来てくれて嬉しいよ。理事長の言ったことあんまり気にしないで。みんなにああいう態度だからあの人。あ、改めて、神部 明人っていいます。明人でいいよ、俺もゆるちゃんって呼ぶし」


「は、はいっ、ありがとうございます。よろしくお願いします!明人さん」


優しくて爽やかで、いい人だな明人さん。

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