明日も明後日も。


「……不思議だよね」
「え?」
「私がさ、彼氏と別れてさ、泣いて泣いて……泣いてさ。それでも、周りは何も変わらないの」
「……」

どんなに泣いても、どんなに願っても、当たり前のように朝はやってきた。

「朝はやってきて、大学でも皆、何も変わらない。いつも通り授業はあるし、いつもみたいに皆笑う。そんで、明日も普通にやってきて、私は普通に何も無かったように働くの」

「……」

「そんで、思っちゃうんだ。私なにやってるんだろう……って」

「……うん」

「スマホを見て、期待……しちゃうの。願っちゃうの」

「……」

「……『ごめん』って、来てないかって。『やっぱり好きなんだ』って、『もう一度付き合って欲しい』って……待ってる自分がいるの」

私の頬に、もう一度涙が流れる。

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