びたーすいーとアクアリウム
「それって、僕の為?」
そう言って和希の眼をじっと見ると、和希は眼を反らした。
「……そうだよ」
「なんで?」
「なんでって……」
「僕の病気は、治らないの?」
「っ……」
「治らないって思ってるんでしょ?」
「そんなことないよ」
黙る和希を見て、ツバサは、笑った。
「ツバサ……」
「検査の結果次第ですぐ退院出来るかもだし、ただ、今は体がちょっと不自由なだけ。そりゃあ人間なんだからいつかは死んじゃう。でも僕は、和希にはバンドを続けてほしい。和希達の音楽、大好きなんだ」
にっ、と笑みを向けると、和希は息を吐いて、頷いた。
「……そうだね。俺も、またツバサに演奏聴かせたいよ。一緒に頑張ろうな」
「うん」
…………
………
……
…
「ツバサちゃーん!!! 元気ー!!?」
「おいアヤうるせえ」
「神崎さん菅さん!? なんで居るんですか!?」
午後、神崎さんと菅さんが病室にやってきた。
驚くツバサに、和希がいつもの無表情でピースしながら「俺が教えた」と答えた。
「わざわざありがとうございます」
「お見舞いにゼリー買ってきたよー!ちょっと奮発して良いの買ってきた! レオと割り勘でね! それにしても元気そうで安心した」
「足があまり動かせないくらいですからね。面会時間以外は暇になるなぁきっと」
「何時でも連絡してよ。待ってるからさ。レオもそうだろ?」
「……寝てなければ返信くらいはする」
「クールぶっちゃって。ツバサちゃんがたおれて入院したって聞いて、めちゃくちゃ動揺してたくせに」
笑い混じりに言った絢斗に、レオが脇腹にパンチ入れた。痛がる絢斗を見て、ツバサは思わず小さく笑った。
「ツバサちゃんが退院したらさ、また水族館行こうよ。この前行った水族館、ジンベエザメが来たらしいし、そこ以外でも連れていってあげる! レオがね!」
「お前も運転しろ」
「免許取るのめんどいからパス」
そう言って和希の眼をじっと見ると、和希は眼を反らした。
「……そうだよ」
「なんで?」
「なんでって……」
「僕の病気は、治らないの?」
「っ……」
「治らないって思ってるんでしょ?」
「そんなことないよ」
黙る和希を見て、ツバサは、笑った。
「ツバサ……」
「検査の結果次第ですぐ退院出来るかもだし、ただ、今は体がちょっと不自由なだけ。そりゃあ人間なんだからいつかは死んじゃう。でも僕は、和希にはバンドを続けてほしい。和希達の音楽、大好きなんだ」
にっ、と笑みを向けると、和希は息を吐いて、頷いた。
「……そうだね。俺も、またツバサに演奏聴かせたいよ。一緒に頑張ろうな」
「うん」
…………
………
……
…
「ツバサちゃーん!!! 元気ー!!?」
「おいアヤうるせえ」
「神崎さん菅さん!? なんで居るんですか!?」
午後、神崎さんと菅さんが病室にやってきた。
驚くツバサに、和希がいつもの無表情でピースしながら「俺が教えた」と答えた。
「わざわざありがとうございます」
「お見舞いにゼリー買ってきたよー!ちょっと奮発して良いの買ってきた! レオと割り勘でね! それにしても元気そうで安心した」
「足があまり動かせないくらいですからね。面会時間以外は暇になるなぁきっと」
「何時でも連絡してよ。待ってるからさ。レオもそうだろ?」
「……寝てなければ返信くらいはする」
「クールぶっちゃって。ツバサちゃんがたおれて入院したって聞いて、めちゃくちゃ動揺してたくせに」
笑い混じりに言った絢斗に、レオが脇腹にパンチ入れた。痛がる絢斗を見て、ツバサは思わず小さく笑った。
「ツバサちゃんが退院したらさ、また水族館行こうよ。この前行った水族館、ジンベエザメが来たらしいし、そこ以外でも連れていってあげる! レオがね!」
「お前も運転しろ」
「免許取るのめんどいからパス」