だから何ですか?Ⅲ




「っ・・・・どうしよ、」


「・・・・・」


「っ~~~殺し文句に殺されて欲情しそうです」


「ぶっは・・・ははっ、お前・・・何それ?」



ようやく見開いていた目を普通のサイズに。


だけども一瞬で顔に広がった赤味と下がりきった眉尻。


『どうしよ』なんて小声で連呼し、その口元を両手で覆う亜豆の目は見事素早く泳ぐ泳ぐ。


可愛い。


いや、なんだかんだ俺も結構内心照れてるんだけどな。


こんな感情を抱くこともなきゃ言葉にするなんて未知の体験。


とりあえず発してみかけど音にする程どこか安っぽく陳腐な気がして戸惑ったほど。


それでも言葉を向けられた亜豆は照れながらも拒絶的ではない。


『どうしよう』という迷いも否定的な思考からではなくチラつくのは歓喜の方だ。


ああ、それでも、



「・・・即答しろとは言わないから。・・・うっかり口にしたけど・・・お前はお前のペースで考えて・・・決めろ」


「・・・・はい、」


「勿論、『NO』でも遠慮なしだ。それで関係が変わるでもねぇから」


「・・・・伊万里さん、」


「ん?」


「どうしましょう・・・・今死んだら成仏しちゃいそうです」


「ブッ・・・ハハハハハハ、なんだそれ?」


「だって幸せマックスですよ!?嫌ですよ!成仏なんてしたくないんですよ!未練たらたらに地縛霊になっていつまでも伊万里さんに憑りついてやりたいんですよ!」


「アハハハハハ、ふざけんな。死んでまでストーカーかよ」


「むしろ一生ストーカーです」


「・・・フッ・・・殺し文句」



大歓迎だっつーの。

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