だから何ですか?Ⅲ



亜豆の俺に向ける好意は健在であるとまっすぐに突き刺さる。


形も色も変わっていない。


好きだった形のままそこにあって。


なのに何故か噛み合わなくなったその理由が分からない。


違う・・・か。


理由はあった・・・。



『傍にいたい奴』



その存在。



「・・・・・・・俺は・・・大丈夫だと思ったから・・・そいつのところに行くのか?」



顔が・・・歪む。


「・・・・・」


「俺より・・・大切で・・・・傍にいたくて・・好きって事か?」



苦しい。



「・・・・・」


「っ・・・・はっきり言えよ!・・・いっそ・・・嘘でもいいから『嫌い』って・・・断ち切れよ、」



痛い・・・。


いっそ痛みも苦しさも忘れる介錯を求めるのに。


表情を崩さないまっすぐな目と綺麗な唇が弾くのは、



「そんな私は・・・・・・・幻滅するでしょう?」


「っ・・・・・」



狡いんだよ。


なんだよ・・・何なんだよ・・・。


幻滅させてほしいんだよ。


いっそ・・・。



「好きですよ・・・伊万里さん」


「煩い・・・・」



黙れ・・・。



「私は伊万里さんの支持者ですよ。一生、」


「っ・・・聞きたくねぇっ!」



見るなっ、・・・その濁りのない眼差しが今は一番痛い。


その眼差しで弾かれる言葉に毒されて・・・苦しいのに死ぬまで至れない。



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