不良な彼と恋の契約
「どうした?泣いてるの?」

消灯を少し過ぎて、少しだけ照明が落ちた部屋に私達はいた。


「友達から。
あの斗真さん、相沢くんを凄く好きな子がいるの。
だけど相沢くんは、私をーー。

でも、私はその子が大好きなの。

相沢くんは、気づいてない。
私は、その子と相沢くんが恋人に慣れたらーーって、、だけど、、「もしーー、類くんに好きって言われたらどうする?」

私を遮る様に、斗真さんが出した質問に
私は迷いなんかない。


「私はーー、私なんかより相沢くんを想ってる人がいるって伝えたい!

だって、その子の良さを知らないから。
まだ、友達になったばかりだけどね。

今は、一番大切なんだっ」


一番大切な友達。


まだ、これから先仲良くして行きたい。

ぽん、と叩かれた肩。
随分、力が入りすぎていた様だ。


「大丈夫だよ。

類くんにちゃんと伝わるよ!」


ほら、こうやっていつも優しい斗真さんはーー。


「昔から優しいです。
優しすぎですっ」


泣いてる私の体を、優しく抱きしめる。


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