不良な彼と恋の契約

一難去って、また一難。

ヒカリを、好きになるなんて予想外の展開だった。

「ヒカリ、泣くなよっ」

ヒカリの涙に、慌てる俺。

ヒカリがーーーー



「なんか、その姿ーー調子狂うわっ。
泣いてんのも、なんかなんつーかーー
全部可愛いっ。
ヒカリーー俺……ヒカリ好きだよ」



言わずにはいられない。

負けたよ、ヒカリーー。

やっぱり想ちゃんの言う通りだった。
ヒカリはやっぱり、姿が変わってもヒカリでした。

「うそっ、類っ。
本当ーー?嬉しいっ」

ヒカリが泣くのが、可愛いなんて今まで感じなかったけどーー今はーー。


可愛い。。


「ヒカリ、俺と付き合ってっ」

言わずにはいられない。




「うんっ。

うんっ、類っ好きっ」

ヒカリが俺に抱きついた。




柔らかな髪に、触れ見つめ合う。











「ふざけんなよ、勝手に話進めんなよ。

俺は認めないからな、ヒカリ!!

相沢から、奪ってやるからな!!」

雅人ーー、と呼ばれた男は無駄に遠くで叫ぶ。

「「………」」


なんだか、波乱の予感だ。


*類side終わり*



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