不良な彼と恋の契約

色々パーティ始めました!!

*仁side*

想が、俺が、好きなんて予想外だった。

いつか想に、好きな人ができたらこの関係も終わる。

そう思ってたからーーーー。

"仁くんが好きっ"

家族の墓の前で、そう泣いていた想に
堪らなくなり、抱き締めた。


初めて想が、名前を呼んだ。

俺は隣を歩く想の手を、ぎゅっ、と握った。

君が柔らかく微笑むのが、可愛くて堪らなくなった。

なんか、モヤモヤする。


なんつーか、、



「想にキスしたい」






「えっ、仁くんっ」


は?

ヤベーつい、口から出た言葉は今更引っ込められない。

しかも、自宅前。

いつ、誰が来るかわからないのにーー。



「いい?

想の初めて俺に、ちょうだい」


恥ずかしいのか、潤んだ瞳が俺を射抜くーー。

コクン、と
頷いた想の唇にーー


初めて、キスをした。


「ドキドキしちゃうっ」


堪らなく可愛い。

また、唇を寄せる瞬間ーー

視線を感じ、辺りを見渡す。






「見た?生チューだよ、生チュー!」


「うわっ、悔しいけどおめでとう!!」


「想、色々おめでとう!!」

買い物袋を持つ類と、悔しそうな斗真。
そしてーー見た目清楚な彼女。


「ヒカリちゃんっ。
ありがとうっ」


コイツ、本郷かーー。
ずいぶん見た目が変わったなあ。
思わず見ているとーー。

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