不良な彼と恋の契約
「なんだよっ、誰が不良だよ。
可愛い顔して、口に気をつけろよな」

「痛いっ、離してよ!!」

一人の男が本郷の腕を掴んだ!

「ヒカリっ!?」

類が叫んだ瞬間ーーーー






ガシッーーーーーー
横から不良の腕を掴む奴がいた。
それは、知ってる奴。






「ちょいちょい宇治虫くん。
ダメだよ、女の子に乱暴しちゃっ」


軽い感じ。
だけど、掴む腕は確かに怒っていた。


「白城っ、何回も言うがーー俺の名前は宇治虫じゃなくて、宇治島だ!!
だいたい、コイツがっ!!!」

宇治虫は、真一に食ってかかる。
だけど、途中真っ青になり、本郷の腕を離した。



「はいはい、ありがとうね。
じゃあ、仲良く班決めしましょうねっ。
大丈夫?
無茶しちゃダメだよ」

いつものチャラけた真一に変わった。

「あ、ありがとうっ」

本郷は、素直にお礼を言った。
だけど横の類は、なんだか不機嫌だ。
そりゃ自分が助けたかっただろう。

おいしいとこを持って行かれたんだから。

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