不良な彼と恋の契約
急に背を向けて歩き出した真一。

「どこ行くだよっ」

その背中に話しかけた。



「トイレ。
すぐ来るわっ」


なんか、いつもと違う真一の態度。














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ジャー。
冷たい水で手を洗う。
スッキリしたくて顔を洗う。


「なんだかな、俺らしくない。
なんか、すげームカついた。
宇治虫に、すげームカついたっ」

誰にも聞かれていないから、言えることだけど。

見た目、可愛いのにあんな強気で、この先心配。

俺はため息を零した。


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遅い。

何してんだろう。

あ、来た。

「遅かったな」
ニヤリ、と笑う輝。

「違うから、顔洗ってたんだよっ」

輝を軽く睨む真一。

真一が、誰かを探してるのがわかった。

誰、見てんだ?

「類と旅行だぁ!!楽しみだねっ」

本郷ーー!?

真一、まさか本郷のこと。。

この先、待ち受けるのはーー波乱の予感だ。

*仁side終わり*



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