不良な彼と恋の契約

真一の想い、ヒカリの涙。

部屋の中にあるソファ。

大好きな人の顔に、ホッ、した。

「水着下に来てんの?」
相沢くん、直球だな。

ヒカリちゃん少し照れてる。

「うん、楽しみにしてて!
一番に類に見せるからね!」


ヒカリちゃん、笑ってる。

楽しそう。

ヒカリちゃんの笑顔に、私はーー微笑んだ。



だけどーーーーそんなヒカリちゃんの笑顔が
この先、涙で歪むなんて



この時の私達は、分からなかった。








「ヒカリちゃん行くよ〜!」


ヒカリちゃん、未だに洗面所にいる。




「あ〜待って。
先に行ってて!!
髪、崩れちゃったから、治してから行くからっ」



どうしてこの時ーーーー

ヒカリちゃんを1人にしたのか。


予想なんか、出来やしない。

「わかった、あ、ヒカリ、ベッドの上スマホ置きっぱだからね!」


リナちゃんが、クスクス笑いながら言った。

「はいはい、じゃあまたね!」

ヒカリちゃんの笑顔に
ホッ、とした私達。



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