旦那様からのI LOVE YOU「 雪菜偏」
次の日雪菜が会社に行ったら掲示板
に櫻井雪菜 本日付けで
九州福岡支店異動を命じる。



雪菜を皆がザワザワしながら見守る。
部長も厳しい顔をしている。


直ぐ大夢に相談しようと携帯を
スクロールする。
だけど電話を ぽちっ と押せない。
昨日喧嘩別れしたばかりだ。
しかも消えろ!と言われたばかりだ。


会社の決断には従わざるおえない。


自分で決断しないと‥
もう大夢は雪菜の彼氏では
なくなっただろう。
大門コンッエルンから逆玉の話が
来た頃だろうか?


結局♀ライオンに喰われるんだ
しかも何兆円と言うエサ小屋付きだ。
しかも夢を叶える付録付き。


飛びつかない訳がない。
大夢の夢が叶うんだな。
それでいいか!!
これでお返しは完全に終わり。
離れてあげることで大夢が私にし
てくれた色々な事は チャラ 
になる。
もう恩着せがましい大夢の話は聞か
なくていい。
そう思うはずなのに一抹の
寂しい気持ちが大半を占める。


今住んでるアパートは、大家さんに
頼んで1ヶ月後に退去にした。


私を解雇にしたのは多分、大門だ。
私を大夢から引き離すためだ。


大夢だって計画に関わってるかも
知れない。
あんな事言うくらいだもん。


「邪魔だな。消えてくれるよな!!。」


ハイハイ別れてやるよ、消えて
やるよ!しかし職場まで取り
上げるか?

文句言ってやる(怒)
しかし大夢のお陰で得た職場
でもある。・・・ウ~
せめて別れぐらい言っておくか?


大夢の会社へ初めて来た。


下から眺めてもドデカい会社だ。
下の入り口で待っていると大夢が
何人かの男性と出て来た。

  「大夢」と手を軽くあげる。

大夢はチラッと雪菜をみたが知らん
顔して歩き出した。



「大夢ー♡♡」雌ライオンが、
黄色い声で甘えながら呼んだ。



「おおー奈津!」
あの雌ライオンが大夢の腕に手を
回すとこれみよがしに、大夢は肩を
抱いて歩き出した。


«««オーオ»»»»ピユーピユ
同僚の男たちが冷やかし始める。

そっか、そうゆうことか。

話が来たんだ。

逆玉の輿に乗ったんだ。
夢だったんだし、良かったじゃん。
今更追いかけても、見苦しいだけだ。


振り返り大夢の勤めている会社を
もう一度下から眺めてみる。

ホント、でっかい会社だなぁ
こんなデカい会社で若くして課長職?
大夢って凄いなぁ。
きっと凄く頑張ったんだろうなぁ。


グスッ
携帯を出して、大夢の連絡先全部
を消す。彼が望んだ通り消えてやる。
いや携帯変えよう。
大夢の事だ、どんな仕掛けしてるか
わからない。

あいつ根性悪なとこあるし‥
あいつが居ないとダメだと思ってる
とこあるじゃん。

もう関わるのは止めよう大夢の為だ。
やっと大夢から卒業するんな!!。
私も‼

1億くてやると言った大夢

「こっちから御祝儀にくれてやる‼」
雪菜は大夢との別れを決めた。



ふんいい気味だ。
チラッと見た雪菜は、少し
ションボリしていた。
雪菜の奴ザマーだ。俺ばかり馬鹿に
しゃがって!!

朝目が覚めて昨日の雪菜のション
ボリとした顔を思い出す。

ヤキモチ焼いて昨日寝れなかったん
じゃないか、反省しろっ。
あーあ、思い出したらまたムカついた。
俺の本気を見せてやる。

雪菜ブロックー、
慌てろ、慌てろ、いい気味だ‼

大夢と雪菜は中2の頃からずっと
一緒にいた。

しかし雪菜と大夢の時間は今日を
境に別々に動き出した。

怒り満載で、大夢は小さな変化に
も気づかない鈍感野郎だった。
大夢の知らない所で歯車はおおきく
方向を変えて走り出してしまった。

 














< 26 / 64 >

この作品をシェア

pagetop