姫は王となる。
ガシャン!!
風が受けていた剣を振り払うと、私を抱き寄せた。
「掴まっていて下さい」
ボソッと耳元で風は言い、私たちを囲んでいた北国の護衛兵たちに向かって剣を振り一掃した。
言われた通り、風の背中に手を回した。
ドクン
ドクン
耳を風の胸に寄せると、風の心臓の音が聞こえる。
「…っ」
その心臓の音を聞いて、風が生きているということを改めて実感した。
良かった…
本当に良かったー…