俺様上司の甘い口づけ

やっぱり玲奈は綺麗で
俺がみてきた花嫁さんのなかでだれよりもかがやいていた。


だけどそんな時に俺の頭にあったのは江莉の花嫁姿だった。


江莉はどんなドレスを着るのだろう



江莉は誰と歩くのだろうか
もしかしたら俺がいない間に誰かほかひとと、

ほら、あいつ櫻井智樹とか



そんなおもいで心がもやもやした。


その時気付いた。
「あぁもう俺の中で玲奈との恋愛は終わってる」
って。


そして俺の中で
「江莉が誰よりも大切な存在になっている」
って。


それは江莉に出会った瞬間からなのか
あの熊本出張の日なのか
それとも神保機械の日から7日
わからなかった。


だけど今確実に心の中はえりのことでいっぱいだった。


それに気づかせてくれた玲奈。


俺が一度もあの幸せそうな顔にさせてやることができなかったという悔しさはあるけれど、
おれが今1番幸せにしたいのは江莉だった。



冬馬サイド 終


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