ダメ女
小悪魔女
僕の再会した女は幼稚園からの同級生であり最低な女だった。

キス無理。

手を繋ぐの無理。

もちろんセックスも無理。

無理無理過ぎて別れた。

最低な女と再会したのは職場だった。

最初、僕を君と呼ぶ女だった。

「君さ、何でこんな劣悪な職場に来たの?」

「別に、行くところなかったから…。」

僕は、会社を辞めて何となく派遣会社に登録して何となくこの職場を紹介された。

久しぶりも無しに

ボンボン質問と文句の嵐である。

しかし、かけているメガネを外した瞬間、不覚にも可愛いと思ってしまった。

口は悪いがルックスは良かった。

元カノにメールをしてみた。

【何か、新しい職場に○○さんいるんだけど。】

【マジ?偶然だね。】

【今度、飲みに誘ってみようかな。】

【良いんじゃない。】

この頃の僕は軽かった。

「ただいま。」

「おかえり。」

そう僕はあの頃、東京でOLをしていた彼女がいた。

初出勤後。「○○さんがいた。」

「○○さん?」

「うん、同級生。」

「仕事は、どう?」

「何とかなりそう。」

僕は、楽観的だった。

僕は、○○と話していると楽しかった。

彼女といると重かった。

僕は、一時の感情に流されやすかった。

僕は、ダメ男だった。

将来に対する不安もあった。

そんな時に僕は会社の機械に手を挟まれ気を失った。

救急車で運ばれたが手の傷だけ残った。

そして実家に送られた。

○○にメールをして彼女にもメールした。

彼女は、本気で心配した。

僕達は、半同棲状態だったので東京に彼女は帰っていた。

○○からメールが来て何故か一緒に映画を観に行く事になった。

○○は、スニーカーで、待ち合わせ場所に来た。

「大丈夫なの?彼女いるのに。」

○○は、キョロキョロ辺りを見渡した。

「別に映画観に行くぐらいなら大丈夫だよ。」

映画は、何を観たかは忘れたがコーラとポップコーンを僕は買った瞬間に床に落とした。

すぐに店員が新しい物と変えてくれた。

面白おかしいデートだった。

それからメールを繰り返して江ノ島に行く事になった。

彼女に仕事だと嘘をついた。

その頃には、彼女と冷えきった関係になっていた。

僕は、○○に惚れかけていた。

○○には、彼女と別れたと話していた。

○○は、何でわたしに報告するの?と返信して来た。

僕は、この頃から○○の反応を見ていた。
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