ダメ女
衝突
今、僕は、何をしている?

由香の首を絞めながら思った。

あぁ、そうか、僕は、キレたんだ。

あれから由香の両親と話して結婚のOKをもらって結婚したんだ。

でも、由香は、僕の病気を分かってるようで分かっていなかったのだ。

僕は、キレると何をするか分からないという事を…。

事の発端は、由香の妹、美紀だった。

祖母から僕は、300万円もらった。祖母は、僕を溺愛していた。

それを、由香が美紀に話してしまったのだ。

でも、僕は、気にていなかった。

それぐらい美紀さん家族と僕達は仲良しになっていた。

美紀さんは、実家で両親とお兄さん(夫)と息子と娘と同居していていつも独立したがっていた。

そこで300万円だ。

お互い一緒に住もうと話し合いが始まった。

しかし、僕は、疑心暗鬼になっていた。

実家に住んでて家にお金を入れない。

そんな人達は、本能的に危険だと思った。

それを、正直に伝えると

【距離を置きたい。】

と美紀さんに言われた。

僕は、侮辱と焦りを感じて、それが警察沙汰になった。

僕は、とにかく荒れた。

由香のスマホを投げて壊した。

過去の自分がプレイバックした。

気がつくと由香の首を両手で絞めていた。

すぐに手を離した。

「美紀達を傷つけるなら、わたしを傷つけて!」

その言葉に僕は、怒りを逆撫でされてるようで全てを壊したくなった。

そこからは、僕は、記憶が無い。

僕は、一人で布団の中で目を覚ました。

また、やってしまったという焦燥に襲われた。

由香と美紀が、プレゼントしてくれたハムスターのミルキーを見て由香の部屋で僕は、一人、部屋で静かに過ごしていた。

僕は、また孤独の殻に入らなくてはいけないかと思うと憂鬱だった。

絶望が憂鬱に変化した。

少しは大人になったのか?諦める事になれたのか?僕は、自分でも分からなかった…。

これでお別れかと思うと吐き気がしてトイレで吐いた。

酒の臭いがした。

そうか、俺は酒を飲んだのか…。

記憶を辿ると嫌になった。由香が警察に電話して駆けつけた警官にいきさつを話した。

(今日は、もう、遅いし怒る気持ちも分かるけど冷静になりなさい。)

と警察官に僕は、言われた。

由香も警察官に同じように言われたらしく警察官が帰った後、二人は、少しの間、部屋で静かにしていたが僕は、コンビニで酒を買って来て飲んで

イライラする気持ちを由香にぶつけた。

由香は頷くだけで何も答えなかった。

「何で、俺が悪いんだよ!」

「……。」

「何で、何で、俺がまた悪者なんだよ!」

「……。」

僕は、酒をがぶ飲みして眠ってしまった。
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