忘れてんじゃねーよ
はぁっはぁっ
体力ないくせに全速力で走ってきたから息切れがハンパない。
私は瀬戸 流唯高校1年生になったばかり。
今私がなぜこんなにも全速力で走っているのかというとヤンキーに追われているのだ。
私は高校生活1日目の日に高熱を出してみんなよりも3日も遅れて高校生活が始まった。
ので、担任の勝久 勝間通称かっちゃんに教室の位置を確認するように言われた。
まずは授業で使う体育館は把握しておこうと通りかかった瞬間
そう、いたのだ
金髪のヤンキーが。なんかいっぱいピアスつけてるし。
なんか告白されてるし。とりあえず何も見なかったことにしようと
全速力で走って今に至る。
マジでヤンキーとかいるんだ……
怖っ
マジで怖い。
まぁとりあえず逃げきったし、大丈夫だろう!
と、安心した瞬間
オラァァァァァ待てぇぇぇ
なんとまだ追いかけてきた
嘘でしょ……
とりあえず走ろうとした瞬間
腕を掴まれた。
「キャァァァァ」
無理無理めっちゃ怖い
告白なんか見てごめんなさい。謝るからその手を離して……
「おい。」
ヤンキーが一言言った。
これ完全怒ってるよ。殴られる。タスケテ…
「ごめんなさい。告白を見る気は無かったんです。
お金なら払うので許してください。」
勇気を振り絞って声を出した。
「はぁ?んなもんいらね。」
「なぁお前3日遅れて学校きただろ?
お前俺の席の前だから誰だ?と思ってかっちゃんに聞いたら今日来てるぞって言われて
探してたんだよ〜」
「へっ?」
マヌケない声が出た。
「で、さっき同じクラスの女子に3日遅れてきて今日からきた子知らね?
ってき言ったんだよ〜
お前か?瀬戸流唯ってのは?」
ヤンキーだけど意外と優しい口調に驚いた。
ヤンキーって暴言ばっか言うと思ってた…
「おい!聞いてるか?」
「あっはいそうです!私が流唯です!」
「おーやっぱりお前が流唯かー
俺は神楽坂 雷よろしくな!」
「う、うんよろしく。」
さっきの怖さとは裏腹に爽やかな笑顔を見せる神楽坂くん。
ヤンキーと友達になってしまった。
これからの高校生活ヤバい!……気がする。



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