5人の王子とお姫様!
「全く何もなかったとか嘘やろ。ジブンほんまに男か?」
信じられない、とでも言いたげだ。
ええっと、つまり……
「連れ込んだとか羨ま……いや、けしからん!
俺なら先に進ん……いや、ほんま何もなくて良かった!
指一本でも触れられたらと思うと……いや、ちいっとくらいなら許され——」
煩悩だらけ、と。
そんな光邦の頭の中は私でも読める。
当然、他の人に分からないわけはなくて。
「欲情するなら他で勝手にやってろよ」
「うーん、普通は思っても口にはしないね」
「僕でもそんな色々終わっちゃうこと言えないよぉ」