5人の王子とお姫様!



だって、今の琉羽……絶対本気だって思った…。


ぱっと手を離した琉羽から少し距離を置いて腕をさする。



「あはっ、そーんな恨めしそうに見ないでよぉ。
いーよ、また後で誘うねっ」



じゃーね、と言いながらウインクをして去っていく琉羽は、悔しいけどやっぱり可愛い。


嵐の如く走り去る後ろ姿は、あっという間に人波に消えて行った。



……今の琉羽は、いろいろ心臓に悪い。


厄介だな、と私は少し憂鬱になるのだった。



どことなしか顔が熱く感じるのは、きっと気のせい。


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