5人の王子とお姫様!



ずっと、分かってた。気付いてた。



あの頃、私がいじめられたことで昴が傷付いてたのを。


学校で見かける昴は、いつも一人ぼっちだった。


仲良くしてた友達はいたはずなのに、私が慶太達に目をつけられてから、昴の周りからは人がいなくなった。


中学に入学して間もなく、きっと孤独な日々を送ってた。


じゃあ、私が卒業してからは?


今はどうなの?



学校楽しい?……なんて。


聞く勇気が出なかった。


それでまだずっと一人だったら、私はあの子に普通に接してあげられる?


自分のせいで昴を苦しめてたのに、何事もなかったように接せるの?



ああ、今……気付いてしまった。


私は、辛いのも苦しいのも自分一人でいいと思ってたけど、自分がそうありたいとは本気で思ってない。


辛いのも苦しいのも、本当はすごく嫌なんだ。


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