5人の王子とお姫様!



***



「お前、最近変」


いつものように登校して、いつものように下駄箱を確認。


そしていつものように手紙を鞄に詰める。


そんな流れ作業をして、教室に向かおうとしたところ。



すぐそこで別れたばかりの楓斗の声がして、ビクリと肩が跳ねた。


まだいたのか、と恐る恐る振り向くと……



まさかの聖も一緒にいて驚いた。


「天音ちゃん?」


「……な、なに…」


「何か、僕たちに隠してることはない?」


ものすごく黒いオーラを放つ聖にタジタジと後ずさる。


プラス、にっこり笑顔がまた怖い…。


「な、何もない…」


直感で、聖が怒っているのを感じ取る。



「……そういえば…さっき何を鞄に収めたのかな?」


「……っ」



思い出したふうに言うけど、ちゃんと覚えていたに違いない。


それをネタに追い詰める魂胆が見え見えなのがまた、私を怯えさせる一端だ。


< 402 / 474 >

この作品をシェア

pagetop