5人の王子とお姫様!



「うん。私も琉羽が好きだよ」


「えへへっ。だからね、天音はなぁんにも心配しないで僕に任せて」



まか、せる…?


一体何のことだと目を瞬くと、琉羽が抱きついてきた。



「天音が何か不安に感じてるなら、嫌がられても側にいる!」


「私…嫌がらないよ…?」


「もしも、もしもだよ!」



何だかよくあるような台詞は、琉羽が言うとそんなことない。


全然、おかしくない。


素直にただ、嬉しかった。



「……ありがとう」


「んーん!」



そうして笑い合ってると、前と後ろのドアが同時に開いた。



「おーい、全員席つけー。席つかないと名簿の角で頭かち割るぞー」


「先生それ脅しです」


「暴力はんたーい」



クラスの名簿をチラつかせてクラスメートと戯れる、副担任の男の先生。


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