5人の王子とお姫様!
「なんや、まだみんな集まってないんか」
普段は一番最後にやってくる遅刻魔の光邦が合流。
光邦の格好は、恐竜の着ぐるみ。
……昼間と何ら大差ない気が…。
まあ、本人が楽しそうだからいいか。
と、そこに聖と楓斗がやってきた。
「遅れてごめんね。着るのが大変で準備に手間取ったんだ」
「俺はもっと時間かかったけどな」
聖は和洋装の書生風で、いかにも頭が良さそう。
楓斗はドラキュラで、髪をオールバックにして、口元には牙まで見える。
普段と雰囲気の違う2人に、新鮮さを感じる。
「…空は?」
「……あー…あそこにいるよ」
聖の指差す先を見ると、女子に囲まれた空の姿があった。
この学園の後夜祭は、他校の女子も参加可能で、文化祭以上に盛り上がるイベントらしい。
話しかけられてもどこ吹く風と一言も喋らず無表情の空。
……少しだけ、機嫌が悪そう。